【低学年で積み重ねる価値ある経験】
子どもは、乾いたスポンジのように、
身の回りの世界に関する様々な情報をキャッチし、
どんどん蓄えて成長していく生き物です。
この柔軟な時期に経験したことは、何歳になってもその子どもの財産になり、
色々な場面で役に立つものです。
まだスケジュールも詰まっていない低学年の時期に、
たくさんの経験を積ませてあげられるといいですよね。
【百聞は一見に如かず】
子どもは実際に見たことがない世界について、イメージを持つのは難しいです。
中学生になると、地理の授業で世界中の国や地域の気候について覚えなければいけません。
もし、一度でもその国に行ったことがあれば、暑かったのか寒かったのか、
空気が乾燥していたのか、何が特産物なのかということを、
イメージしやすく、簡単に記憶することができます。
経験するということは、何にも勝る学習方法と言えるでしょう。
中学受験に焦点を当てても、それは同じです。
それでは、経験を積むために、家庭では何を心がけたらよいでしょうか。
【自然への興味を育てる】
一番の基本は、自然に親しむことです。
家の近くの公園で木や虫を観察してみることでOKです。
科学館や動物園、水族館などがある場合は、その施設を利用してもいいでしょう。
できる範囲でいいので、旅行に行ったら自然を感じてみることもオススメします。
例えば、沖縄に住んでいる子どもは、北海道の気候についてイメージしにくいかもしれません。
その逆も然りで、お互いに気候を理解するのに時間がかかってしまうかもしれません。
それでも、沖縄の子どもが寒いところに出かけたことがあれば、
なんとなく想像することはできそうですよね。
そうやって少しずつ、自然に親しんで想像を広げてみましょう。
【時間に余裕があるうちに様々なお稽古を】
高学年になると、学校の帰り時間も遅くなったり、
中学受験の塾やその宿題で忙しくなってしまいます。
広く浅くお稽古ができるのは、低学年の間だけです。
ピアノなどの音楽系、バレエなどのダンス系、
スイミングや体操などの体を動かすお稽古、プログラミング、美術など、
勉強に偏ることなく、色々な経験を積むといいでしょう。
勉強系のお稽古だとしても、
知識のみをインプットするお稽古よりは、
発想の転換ができるような教室を選ぶといいでしょう。
【一番大切な親との会話】
最後に、子どもにとって最も大切な経験は、親とのコミュニケーションです。
親子の会話の内容が濃ければ、子どもの語彙はぐんぐん豊富になります。
一問一答にならないように、会話の中で背景や理由について掘り下げて話すのもいいでしょう。
できることから、始めてみてくださいね。