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【佐藤ママの子育てメソッド】
3男1女全員を「東大理科三類」合格に導き、
一躍ゴッドマザーとして有名になった佐藤亮子さん。
確固たる信念のもと、中学受験にも全力投球されたそうです。
中学受験を控えた親の悩みに応えるべく、
質問の多い項目を中心に佐藤ママ流の子育て方法を語っていただきました。
全8回のQ&A方式でお届けします。
徹底したリサーチと、効率を考え抜かれた勉強方法、
そして深い愛情を持ち合わせた佐藤ママメソッド。
取り入れやすそうなところから、参考にしてみてくださいね。
Q:幼児期にどんな風に絵本と触れ合っていましたか?
A:3歳までに絵本を1万冊読み聞かせるのが佐藤ママメソッドです。
・親の演技力が問われる読み聞かせ
私は、やはり絵本は「親の声で読んであげる」ことが大切だと思います。
そして、親の演技力次第で、子どもは本気で怖がったり笑ったりします。
悲しいのか、寂しいのか、おかしいのか、嬉しいのか、
普段の生活では感じることの少ない感情を絵本で経験することで、
感情が発達すると思うんです。
そこで、読み聞かせをする場合は、子ども達に「ウケる」読み方を心掛けました。例えばうちでは、怖い絵本を感情たっぷりに読んでいると、
子どもが少し離れたところから遠巻きに見ているんです。
怖いシーンではきゃーーー!と、逃げていったりしましたね。また、悲しい絵本を読むときは、私が感情移入しすぎてしまって、
泣いて泣いて文字が追えないということもありました。
そんな時は、子ども達が気を遣い始めてしまったり。
お母さん、泣いてるけどどうしよう…茶化すわけにもいかないし、と(苦笑)。読み聞かせのおかげで、子どもの感情が豊かになるのは本当だと思います。
・絵本の選び方はハウツーを利用して的確に
長男が生まれて、絵本だけはたくさん読んであげたいと思い、
本屋さんに足を運んでみました。
本屋さんには、絵本の種類が多すぎて、絵も内容もいろいろで、
玉石混交で選べなかったんです。そこで、最初にとある推薦図書のリストに掲載されていたものを全て送ってもらいました。
かなりの量でしたが、選び抜かれたリストに載っている絵本は、いいものが多かったです。
その経験から、絵本を選ぶ時は、インターネットなどで、
本の選び方やオススメ本を参考にしながら、なるべくたくさん買うのがいいと思います。
そのうちに、絵本を選ぶ目利き力が親に身についてきます。
有名な作家とか、シリーズものとか、絵本の世界を体系的に理解できるようになると、
ふらりと立ち寄った本屋さんでも、短時間でいいものを選べるようになりますよ。
・大量の絵本の管理は色テープで
絵本は、必ず子どもの手が届く場所にないといけません。
うちでは、2段組の低い本棚を横に並べることにしました。
小さい頃は、絵本に書き込んでしまったりしたこともありましたが、
そこについては、怒りませんでした。ただ、図書館で借りてきた絵本は、当然ですが書き込みNG。
さらに図書館の絵本と家の絵本が混ざってしまうと、
返却しないといけない時に返却する本が見つからないんです。
ただでさえ、たくさんの絵本が家にあるので、
本棚に色テープを貼って分類することにしました。
この色の貼ってある本棚は図書館の本と、
子どもでもわかるように工夫しました。
一石二鳥で、お片づけの練習になったかもしれません。
その他のQ&Aシリーズはこちら
【佐藤ママ 講演会シリーズ1】環境とチャレンジ精神
【佐藤ママ 講演会シリーズ2】基礎は幼児期に定着を
【佐藤ママ 講演会シリーズ4】絵本1万冊メソッド!
【佐藤ママ 講演会シリーズ5】子どもへの声掛けのポイント
【佐藤ママ 講演会シリーズ6】兄妹の関係性と接し方
【佐藤ママ 講演会シリーズ7】オンオフを区切ってメリハリを
【佐藤ママ 講演会シリーズ8】スマホの使い方&中学受験する親へのメッセージ
ーーー佐藤 亮子様(佐藤ママ)ーーー
長男、次男、三男は灘中学に、
長女は洛南中学に中学受験で合格。
その後、3男1女全員が東大理科三類に合格。
中学受験では、4人全員を浜学園に10年間通わせたことから、
現在は浜学園、駿台・浜学園のアドバイザーを務める。
その育児法や教育に注目が集まり、
執筆や全国での講演、テレビ出演など引く手数多。