【ゼロから学ぶ中学受験】男子校・女子校・共学それぞれの特徴は!?

Examination of Junior High school

【志望校選びの基本の「き」。 共学?それとも…?】

子どもの中学受験の志望校選びをするにあたって、親が悩むポイントのひとつに、
「共学にするか?それとも男子校/女子校にするか?」という選択があります。

意外に思われるかもしれませんが、全国にある約5000校の高校の内、
女子校は306校(6.2%)男子校は109校(2.2%)しかありません。
少子化の影響で、毎年共学化となる男子校、女子校も多く、
約30年前と比べるとその数は半数以下になっているようです。

一方で、中学受験難関校のトップには
いまだ男子校、女子校が多くランクインしているという現実があり、
その多くは首都圏に集中しています。
そして、「偏差値の高い学校に男子校、女子校が多い」という現象は日本だけではなく、
実は世界の他の国でも同じようにみられるようなのです。

今回は男子校、女子校と共学校、それぞれの学校生活やそこで培われる力など、
あらゆる面から特徴をご紹介します。

Examination of Junior High school
この記事を踏まえて父母で徹底的に中学校研究してみるのもオススメです。

【男子校と女子校 共通の特徴とは?】

「非共学」である男子校と女子校が共通で持つ一番大きな特徴、
それは「ジェンダーバイアスが少ない」ということです。
あたりまえのことですが、男子校には生徒は男子しかおらず、女子校には女子しかいません。
それはつまり、異性の目を気にする機会がなく、またその必要がないということを意味します。

異性を気にしなくよいということは、
「男だから~」「女だから~」という価値観に縛られない教育や学校生活を経験することができる、
という大きなメリットがあります。
また共学のように学生の見た目でクラス内のヒエラルキーが決まることは少なく、
やんちゃな生徒、控えめな性格の生徒など、
どんなタイプの子でも自分の居場所をみつけやすいのが、
「非共学」である男子校、女子校の特徴だと言えます。

※「ジェンダー・バイアス」とは、男女の役割について固定的な観念を持つこと、
社会の女性に対する評価や扱いが差別的であることや
社会的・経済的実態に関する女性に対する神話を指すと言われます。
出典:第二東京弁護士会

【「縦割り」、「実践的指導」… 男子校の特徴とは?】

中学受験の最難関校の中にはいくつも男子校が存在しています。
伝統的な教育理念に基づいた学校がたくさんあり、その理念もまた様々です。

たとえばある有名男子校では、
運動会で中1から高3のクラスを「縦割り」にしたチームで対決させることが伝統で、
このチーム構成が、先輩から後輩への指導により強化される
日本社会的な「縦割り意識」を醸成させることに一役買っています。
この「縦割り」チームの対決が盛り上がるのが男子校のひとつの特徴と言えます。

教育の面でも、男子の脳の構造に即した教育方法を実践する男子校があります。
たとえば、概論を先に提示しすぐに問題を実践させる、
数学的、文法的な手順で説明するなど、
男子が理解しやすいメソッドを使って指導をすることにより、
より効率的に成績を上げることが可能になります。

学校生活では、日々女子の目を気にせず思いっきり「バカ」なことが繰り広げられることも。
しかしこの思春期に経験した「バカなこと」が、自分の殻を破ることにつながり、
将来の本人の性格形成に大きな影響を与えることもあるのです。

女子の目を気にせず、自分の興味がある分野に思い切り没頭したいと思う子どもには、
男子校はひとつの良い選択肢となるのではないでしょうか。

【男子校の代表的な学校】

筑波大学附属駒場中学校
開成中学校
聖光学院中学校
栄光学園中学校
麻布中学校
海城中学校
駒場東邦中学校
浅野中学校

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自分のやりたいことに没頭しやすい男子校

【「共感力」「感覚的理解」…女子校の特徴とは?】

中学校だけではなく、小学校からも多く存在する「女子校」。
先に述べた「ジェンダーバイアス」に負けない、強い女子を育てる教育がそこにはあります。

実は、今まで世の中に大きな変化をもたらした女性、
時代を切り拓いてきた女性には女子校出身者が多くいます。

女子校では、共学だと男子にまかせてしまいがちな力仕事を自分たちでやることも多く、
「自分でなんとかする力」を育むことができます。
まだまだ男性優位な日本において、「男性に頼らない社会」を女子校で経験することは
その後の生徒たちの人生にとっても大きな糧となるでしょう。

男子校と比較して、運動会などは「縦割り」ではなく「学年別」でチームを構成し、
勝ち負けにはそこまで固執せずに、共感によるチームワーク醸成をするのが女子校の特徴です。

教育においても、女子の脳の構造に即した教育方法を実践する学校が多くあります。
文系科目では文脈的、感覚的な理解を促し、
女子が比較的苦手とする数学では、問題を一問ずつ順番に解かせるなどの工夫を凝らして教えるため、
女子校では理数系を得意とする生徒が多く育つとも言われています。

【女子校の代表的な学校】

桜蔭中学校
女子学院中学校
豊島岡女子学園中学校
雙葉中学校
白百合学園中学校
浦和明の星女子中学校
洗足学園中学校

女子の特徴を捉えのびのびと伸ばす女子校

【日本の学校教育のスタンダード、共学の特徴とは?】

ここまで男子校、女子校の特徴を多く述べましたが、
日本に存在する学校のほとんどは共学校です。
「共学」は、つまり日本の学校教育のスタンダードになっているといってもいいでしょう。

その特徴は、なんといっても、日々の異性とのやりとりを通じて、
男女の多様性を学生の段階からきちんと経験、理解ができるようになるということです。
男女間でのコミュニケーション力を上げることは、
その後の社会人人生にとって必要不可欠な要素となります。

また、共学校の中には、男子校/女子校と共学のいいとこ取りをしている、
「併学」という制度がある学校もあります。
男女で校舎を完全に分けて、行事や部活だけは一緒に活動させる学校、
授業は男女別々だが食堂は一緒にしている学校、
学年が上がると男女一緒の授業の割合が増えていく学校など、「併学」の在り方は様々です。
志望校選びの際は、どういう理念の元に制度が敷かれているのか、
きちんと理解することが大切です。

【共学の代表的な学校】

渋谷教育学園幕張中学校
渋谷教育学園渋谷中学校
慶應義塾中等部
筑波大学附属中学校
東京都立小石川中等教育学校
お茶の水女子大学附属中学校
慶應義塾湘南藤沢中等部(SFC)

Examination of Junior High school
様々なコミュニケーションを学べる共学

【子どもの性格を見極めて、慎重な志望校選びを】

これまで述べてきたように、男子校/女子校と共学校、どちらも魅力的な特徴があり、
またどちらの学校からも素晴らしい人材はたくさん輩出されています。
子どもが充実した6年間を過ごせるように、
自分の子どもにはどんな環境が向いているのか、ぜひ考えてみてくださいね。

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