【親の焦りすぎは禁物!低学年の勉強】
子どもが低学年のうちから、親が将来の中学受験を見据えている場合、
小学校入学直後から学習課題の量をできるだけ多く与えなくてはと、
子どもに負荷を与える方向で考えてしまいがちです。
子どもが喜んで勉強に取り組む場合は、ある程度の量でもこなしていけます。
しかし、もっと外で遊びたいなど他に興味が向いている場合は、
「課題の与えすぎ」と「保護者の焦り」が、
子どもにプレッシャーを与えてしまうか、
子どもにとって課題が楽しいものでなくなってしまい、
いずれは勉強が嫌いと思うようになってしまうでしょう。
子どもにとって、楽しく取り組めることや、
後少しがんばろう!と、思える程度の量をうまくコントロールする必要があります。
そして、「できた!」という小さな達成感を積み重ねることが大切です。
【「本質を理解する」ことを学ぶ】
小学校低学年の勉強に関しては、
「なぜそうなるのか理由を考える」ことを心掛けて、
子どもに柔軟な思考力を身につけさせたいですね。
例えば、算数が得意だった子どもが、
5年生以降、急にできなくなってしまうことがあります。
これは、勉強を単純な機械的作業と捉えて、
理由を突き詰めて考えてこなかった子どもに多いケースです。
5年生以降もどんどん中学受験勉強で伸びていく子供は、
本質を理解した上で、反復練習をしています。
中学受験も大詰めになってきて、
難問に対応できるだけの応用力を養うためには、
低学年から「なぜそうなのかを考える」学習が必要です。
それは、「本質を理解する」ということと同義です。
低学年では、勉強以外にも以下のようなことで、
「本物」に触れ、本質を理解する思考を養うこともできます。
・粘土やブロックで遊ぶこと
・山や川、海に出かけて自然に触れること
・家事の手伝いをすること
図鑑やインターネットで情報を得ることはもちろん、
このような本物に触れる体験が、
後々に「本質を理解する」ことに活かされていくはずです。
また、興味のあることを見つけたら、どんどん深掘りをしていくことで、
そこから物事に取り組む時の集中力や忍耐力が身についていきます。
子どもがどんなことに興味があるのかなど、
親が注意深く観察して、才能を伸ばしていくことを意識してみてくださいね。