【国語の成績アップには小さい頃から読書量が必要?】
読書が語彙力アップや読解力アップ、心情理解を進めることに繋がることは間違いありません。
ただ、本があまり好きではない子どもの場合は親がどうすればいいか悩んでしまいますよね。
読書に馴染ませるためには、どうしたらいいでしょうか?
【読書量と入試の得点は完全一致ではない】
5年生頃までは、本を読んでいる子どもとそうでない子どもでは、
本を読んでいる子どもの方が国語の成績は良い傾向にありますが、
6年生になると事情が変わってきます。
読書だけで成績を保ってきた子どもの場合、6年生でがくんと成績が落ちることが多いのです。
中学受験の国語の問題は、書かれていることが理解できないから解けないというより、
「書いてあることは理解できるけど、答えが書いてある場所が見つからない」とか、
「解答をどうまとめていいかわからない」ということの方が圧倒的に多いです。
読書で培われる力はは、入試で必要とされる「読む」「解く」「書く」の三要素のうち、
「読む」という一つの技能だけです。
大切なのは、「解い」て「書く」力なので、その力を養うには、
実際にたくさん問題を解くことが必要となってきます。
読書が必要ないというわけではなく、バランスよく能力を鍛えることが必要です。
将来的にも、本を読むということは大切なので、
少しでも多く読んでもらいたいというのが親心ではありますね。
【好きな本を選ばせてみましょう】
本を好きにさせる方法というのは、一筋縄ではいかないというのが正直なところです。
例えるなら、ピーマン嫌いな子どもをピーマン好きにするのと同じくらい難しいかもしれません。
まずは、子どもに本を選ばせて、それを読ませることから始めましょう。
漫画やテレビでアニメ化されているようなシリーズ物ばかり読んでいると、
少しは科学的な本や文学的な本を読んでくれたらいいのに…と思うかもしれませんが、
しばらくするとそのシリーズには飽きて、少し高いレベルのものを読むようになります。
子どもが興味を持ちそうなものは何かをよく観察したり、
小学生が主人公になっている楽しい物語や「なぜ?」「何?」が書かれた化学的な本を与えたり、
図書館に連れていって、読もうが読むまいがたくさん借りてきてあげてみてください。
運命的な一冊との出会いで本が好きになることもありますよ。
中学受験に関しては、読書をたくさんしてくれたらもうけもの、
それがダメならきちんと塾の問題さえ解いていれば大丈夫と思って、
無理強いすることなく、見守ってあげてください。
中学受験は多くても数ページのみの問題文です。
「本苦手=国語苦手」ではありませんし、「本好き=国語の成績がいい」とも限りません。