【勝負メシ!】本郷赤門前クリニック院長 吉田たかよし Part4ー炭水化物の種類

Examination of Junior High school

【受験に勝つためには、白米よりコレを食べよう!】

以前、炭水化物が糖質になって、脳の栄養になるという話をしました。
炭水化物は様々な種類がありますが、
例えば朝食では人気の分かれる「ご飯」「パン」があります。
炭水化物だからと言って、どちらも同じでしょうか?
もちろん、違います。

GI値という言葉を聞いたことはありますか?
食物が体内で糖に変わり、血糖値が上昇するスピードを測った値です。
純粋なブドウ糖を摂取した場合の上昇率を100としています。

このGI値、フランスパンや食パンは95、白米は88です。
糖質が脳の栄養になるのであれば、パンの方がいい!という単純な話ではありません。

脳が力を発揮するには、「血糖値を安定的に維持すること」がとても重要です。
GI値が高い炭水化物ほど、血糖値が一気に上がって、すぐに下がってしまいます。
この血糖値の乱高下は脳にとってよくありません。
逆に、血糖値の上昇が穏やかであれば、
高いまま維持しやすく、下がりにくいという特徴があります。

つまり、パンよりはGI値が低いご飯の方が、
脳の力を引き出すことに適していると言えます。

さらに、ご飯というカテゴリの中では白米より玄米の方が断然オススメ!
理由は、玄米のGI値が55と、白米の88に比べて低いから。
玄米の方が、血糖値を望ましい水準のまま維持してくれるので、
脳の力を長い時間支えてくれると言うことができます。

白米と玄米の違いは、炭水化物の精製をしているかどうかです。
着目してほしいのは「色」で、
玄米のように「茶色い炭水化物」の多くは精製されていないのが特徴です。
小麦粉では全粒粉も同じですね。

勝負に勝つためには、
小麦粉、白米などの「白」をできるだけ「茶色」に変更することをオススメします。

【おかずは肉?魚? 勝ちを掴む三拍子!】

では、おかずは何が良いのか?
今回は「脂質」に注目して説明します。
「脂質」や「脂肪」という言葉は、身体に良くないイメージを持っている方も多いですが、
脳は60%が脂質でできています。
つまり、脂質を摂取しなければ脳は形成されませんので、
絶対に必要な栄養素なのです。

要するに、摂取する脂質の種類が重要で、
頭を良くするには、「不飽和脂肪酸」をたくさん摂り、
「飽和脂肪酸」の量を少なくすることです。

「不飽和脂肪酸」の中での特にオススメしたいのが「オメガ3系脂肪酸」。
「オメガ3系脂肪酸」には、有名なDHAやEPAがあります。
これらは主に魚に含まれていて、脳の神経細胞を守る働きをします。

もう一つ必要なのが、「オメガ6系脂肪酸」。
この中にはリノール酸やアラキドン酸などがあります。
しかし、「オメガ6系脂肪酸」は摂りすぎ注意!
摂りすぎると、脳の機能に望ましくないことを示す研究報告がいくつか発表されています。
それなのにオススメする理由は、「オメガ6系脂肪酸」の中でも「アラキドン酸」が
頭を良くするために必要なものだからです。
「アラキドン酸」は、脳のシナプスの機能に重要な役割を果たしていることがわかってきて、
特に記憶力や集中力に関する神経細胞を活性化させる働きが期待されています。
アラキドン酸は、牛肉や豚肉など動物の赤身肉部分に多く含まれています。

とは言え、「オメガ6系脂肪酸」の摂りすぎは良くないので、
私が推奨するのは、
「魚・魚・肉」という三拍子のローテーションです!
魚2に対して、肉1の割合が頭を良くする資質の最高の摂り方と言えます。

【勝つ力をつけるために、あえて叱ろう】

「魚・魚・肉」の三拍子で思い出しました。
今回の最後に、受験に勝つために親に覚えておいてほしい、
今度は四拍子があるので、ご紹介します。

快感神経を刺激して脳を活性化させるためには、
とにかく「褒める」ことがいいという風に言われていますが、
私がクリニックで診察していると、
「褒めすぎの弊害」というものが問題として大きいように思います。

心療内科の医者として言うと、現在は褒めることに偏りすぎていて、
子どものストレス耐性を低下させています。
受験に勝つためには、ストレス耐性をつけることもかなり大切なので、
褒めることより、叱ることの方が重要です。

褒めると叱るのいいバランスは、科学的に様々なデータが出ていて、
「3褒めて1叱る」のが一番良いです。
1叱るというのができていない過程が、今すごく多いです。
では、どうすればいいかというと、
「褒めようと思った時に、叱ることを探す」とうまくいきます。

今の子どもは最初から叱ると耳を塞いでしまうので、
まず褒める、その後叱る、そして2度褒める…のような、四拍子が最高ですね。

例えば、テストでいい点をとってきた時に、
「よく頑張った!これはいい点数ね。」と、褒める。
それから、「でもここはダメだったよね。」と叱る。
このような感じで、大切なのは褒めると叱るを両方まとめてやってしまうことです。

叱るのは、生活態度のことでもいいです。
実は、生活態度と中学受験は表裏一体。
中学受験はストレスとの戦いでもあるので、きちんとした生活ができていないと、
いくら頭が良くても入試のストレスに勝てません。
ストレスに負けて途中で投げ出したり、
精神状態がおかしくなっていったりということがよく起こっています。

恐れずに子どものことを、しっかり叱ってください。
それが子どもの中学受験をサポートすることにも繋がります!

≪本郷赤門前クリニック院長 吉田たかよし氏 profile≫

京都市出身。医学博士(東京大学大学院修了)、学習カウンセリング協会理事長
日本で始めて受験を専門に扱う心療内科クリニック「本郷赤門前クリニック」を開設し、
受験に悩む数々の親子を診続けてきた学習カウンセリングのスペシャリスト
また、自身も灘中学・灘高校・東京大学工学部と進み、
東京大学の大学院を修了後、国家公務員(上級)経済職試験に合格するも辞退し、NHKアナウンサーとして就職
その中で、「人間の脳機能」に興味を持ち、北里大学医学部を再受験し、医師免許を取得
その後、東大大学院・医学博士課程を修了し、現在に至るという受験のスペシャリスト

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